体罰が問題視されている。大阪の桜ノ宮高校が矢面に立ったのは体罰のせいで自殺者が出たからである。痛ましいことだ。私は大阪で塾を経営していたことがある。何人かの生徒がその高校へと進学したことがあるので、よく知っている学校だ▶長男が学区の吹田市の高校に通っていた時、指の骨を折って帰宅した。理由は体育館で担任の先生にまわし蹴りされたという。雑談していたら突然走ってきて蹴られた。すぐに私は校長に会いに行った。教頭が出てきてその場を取り繕った。放課後、教頭と担任が菓子箱持参で平身低頭しにきた。表ざたにしてほしくない顔色歴然▶私は塾長でもあり牧師でもあるので体罰の何であるかを説明した。私も平手で生徒の頬を打ったことはある。その場におらない人にはその行為の善悪判断はむずかしいだろう。しかしまわし蹴りは、体罰ではなく暴力だ。運動競技の上達をめざす根性入魂のためは今や時代遅れ。人格矯正、向上のためにある限られた方法での体罰は有効で必要でもあると私も思う▶担任の謝罪を受け入れ、彼に夕食を一緒にと言うと、彼はおいしそうに食べて帰っていった。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生

聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。