日本は自然環境が厳しい。夏から秋にかけて必ず台風が襲う。地震も怖い。13世紀にモンゴル軍を撃退させたのは日本武士の勇敢さに加えて神風と言われている台風だったことを考慮しても、素直に過酷な自然環境を喜ぶことはできない。今年もどれくらいの台風が日本を襲うのだろうか。すでに7月の半ばで今年はやっつ目だ▶日本の地形と気候と社会的環境はまさに世界の谷間にある。西洋諸国と東洋諸国の谷間でもある。政治的には共和制と独裁制の谷間にある。両側とも強圧的であり、日本は自然環境から影響を受けているのか、受動的で自然を受け入れて忍耐強くなければ生きていけない▶両側にあるアメリカ、中国、ロシアを筆頭に世界は自分が、私が、俺が、の民族性、人間性が強い。谷間にうずくまるように生きているわが国民とは正反対だ。過酷な自然環境がもたらした他国にはない卓越性であるとするは短絡的すぎるか。そうではない。人の性質は親のDNA、家庭の躾、社会のしきたり、伝統、習慣など先天性と後天性に左右されるものだから▶日本を襲った未曾有の大震災と原発事故時に見た日本人の他を思いやる心と喪に服した共感の出所は神のみぞ知る。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生

聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。