アメリカ大統領選挙のトランプ候補をはじめフィリピン大統領ドゥテルテを応援する大衆の熱狂ぶりはポピュリズムと見なしてほぼ間違いないだろう。イギリスのEU離脱も大衆の声が知性、理性をうわまわった移民問題の台頭による感情的うねりではなかったか。ポピュリズム的な勢いがさらに伸びるのか。あるいは歯止めがかかるのか▼右に行くか左に行くか、上に行くか下に行くかの判断によって、人生は大きく変わる。公人が私利私欲に走って志半ばに首をはねられる事例に事欠かない。泣き叫んだ市議、前東京都舛添知事類の頻発事例は氷山の一角と見なすのはあまりにも寒々しい。慶大の広告研究会の男どもが飲み会での不品行の流れに飲み込まれ道を外した行為に歯止めをかける勇気ある一人がいなかったのか▼あのとき勇気ある決断をしていれば、流れに逆らう行動をとっていれば、私の人生はこんなではなかった、と臍を噛む人がいる。上からの知恵は、第一に純真、次に平和、寛容、温順、あわれみと良い実に満ち、えこひいきがなく、みせかけがない。大衆迎合にストップをかけるひとりの声が、日本を救う、そして世界を救う。

著者紹介

畠田 秀生
畠田 秀生

聖書と日本フォーラム会長。聖書日本キリスト教会・登茂山の家の教会牧師。三重県志摩市在住。